Kensho Maekawa official website | 音楽家はサービス業なのか。
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音楽家はサービス業なのか。

声楽家として駆け出しの僕であるが、
僕はこれまで小さいコンサートをいくつか企画してきた。意外とこういったものを企画するのが大好きである。
最近になって常連のお客様、ファンの方々がついてくださり、大変うれしいのですが
こうしたファンや常連のお客様に甘えるようになってしまったらいけないなぁと思いました。
突然、こんなこと書いたのは、とあるブログの影響なのですがwww
サービス業の仕事をしていて、心のすれていない、本当に接客を愛するとある方のブログを読んで心がすっと洗われたような気持ちになりました。

常連のお客さんやいつもきてくれるファンだけに向けて、ネタを仕込んだり、
一番いけないのは「どうせ常連の方が盛り上げてくれるだろう」なんて温い思想。
そういうときに常連さんと演奏家の間に変な絆が見えてしまい、同時に他のお客さんは非常にしらけた嫌な気持ちになります。
常連のお客様ってとても大事だと思います。ですが、来場いただいたお客さんに常連と一見のお客様に
順位をつけるほど音楽家は偉い存在ではない。音楽家はもちろん芸術家です、しかしお客様あっての存在。

完全なサービス業ってのとは少し違いますが、しかしそういう要素は色濃いですよね。

たった一曲歌うだけのコンサートでも、小さな会場で歌う仕事であろうとも
その日来場いただいたお客様に向けて全力で向かい合えるような音楽家でありたい。