丸山薫という詩人
演奏家として少しずつ自分の輪郭が出来はじめたときに、
始めて地元で演奏したいという希望が強くなりました・
それもできれば、お披露目的な形ばかりでなく、芸術的にも
意義がある演奏会にしたい、という思いがありました。
第1回、第2回テノールコンサートは自分のお披露目的な要素が強かったのですが
この第3回の演奏会に考えたコンセプトは、郷土の曲を演奏する、ということでした。
愛知県三河地方の曲というのは伊良湖岬が舞台の「椰子の実」が有名ですが、
これだけは何ともならないなぁ、と思っていました。
しかし調べてみると 豊橋には「丸山薫」という詩人がいたそうな。
早速アマゾンで詩集を取り寄せてみると、かなりの大文豪ではないか。
こんな詩人をどうして今まで知らなかったのだろうと。
そんな話をとある現場で、とあるソプラノ歌手の方にそんな自分の企画をお話ししたところ、
「え、丸山薫どうして知ってるの?」
というお返事が。その方の地元に丸山薫の記念館があるそうで、記念詩碑保存活動に彼女も携わっていたそうなのです。
そんなお話からぽんぽんと話が進み、第3回前川健生テノールコンサートにて
丸山薫の詩情を楽しんでいただくコンサートの企画が進むことになりました。
非常に堅い内容でございましたが、そんなこんなの3月25日、豊橋PLATアートスペースにて開催予定。
詳細は近日公開。
2017.01.08