Monthly Archives: 12月 2015

失われた青春への渇望

クリスマスである。リア充は水を得た魚のように生き生きし、
非リアは死んだ魚のごとく横たわっている。

こんなことを書くと「結婚して子供もいるお前はリア充だろう」
とすぐ言われるのですが、そもそも僕は1万年に一度あるかどうかのスーパーラッキーで結婚までこぎ着けた男であり、もともとの属性としてはダウナー系の非リア充である。要は魂の在り方だ。
ちょっとかっこよく言ってみたが、事のつまり結婚してようがなんだろうが幸せそうなカップルをクリスマスシーズンにみるとイライラしてしまう性なのである。

クリスマスパーティーはもちろん、高校や大学のリア充連中の飲み会などほとんど声がかかったことがない。うらやましくはない。決してうらやましくなんかないんだ。
健生「へへん!そんなの声かけてもらったっていかねぇよ!」
などと家でほざいていたら妻に
「でも、本当は声かけてもらいたいんでしょ。」
そう、その通り。図星である。リア充なる青春への渇望はいつまで経っても癒えることはないのである。これが本能である。

ああ、一度でいいから
「え?同窓会?いやぁ仕事も忙しいし、子育ても大変だからいけないなぁ~ごめんねぇ」
とかっこよく断りたいものだ。
仕事は別に忙しくないし、子育てだって妻がばっちりやっている。僕は今日もこんなくだらないことを書くくらいの時間がある。オチすらない、ハッピーメリークリスマス。


 

音楽家はサービス業なのか。

声楽家として駆け出しの僕であるが、
僕はこれまで小さいコンサートをいくつか企画してきた。意外とこういったものを企画するのが大好きである。
最近になって常連のお客様、ファンの方々がついてくださり、大変うれしいのですが
こうしたファンや常連のお客様に甘えるようになってしまったらいけないなぁと思いました。
突然、こんなこと書いたのは、とあるブログの影響なのですがwww
サービス業の仕事をしていて、心のすれていない、本当に接客を愛するとある方のブログを読んで心がすっと洗われたような気持ちになりました。

常連のお客さんやいつもきてくれるファンだけに向けて、ネタを仕込んだり、
一番いけないのは「どうせ常連の方が盛り上げてくれるだろう」なんて温い思想。
そういうときに常連さんと演奏家の間に変な絆が見えてしまい、同時に他のお客さんは非常にしらけた嫌な気持ちになります。
常連のお客様ってとても大事だと思います。ですが、来場いただいたお客さんに常連と一見のお客様に
順位をつけるほど音楽家は偉い存在ではない。音楽家はもちろん芸術家です、しかしお客様あっての存在。

完全なサービス業ってのとは少し違いますが、しかしそういう要素は色濃いですよね。

たった一曲歌うだけのコンサートでも、小さな会場で歌う仕事であろうとも
その日来場いただいたお客様に向けて全力で向かい合えるような音楽家でありたい。


 

2015年12月19日(土)アルテリーベ オペラティッククリスマス

12月19日 新橋のミュージックレストランアルテリーベにて
クリスマスコンサートに出演します。

クリスマスメドレーをはじめ、オペラの名曲をお届けします。
【日時】12月19日(土) 会場18時 開演19時
【会場】アルテリーベ(新橋駅) 0
【料金】 8228円(税込み ミュージックチャージ込み)

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ご予約はアルテリーベTOKYOまで
TEL 03-3519-7007
Email  info@alteliebetokyo.com

N先生についての記憶 その2

知る人ぞ知る伝説の音楽家 N先生。
もうお亡くなりになってから数年と経ちます。演奏がうまくいった時、うまくいかなかったとき、悲しいことがあった時、トスカニーニを聴く時、ことあるごとに先生のことを思い出します。

前回の記事

マーラー第三交響曲をその場でピアノに編曲し、弾き出した天才(変態?)ピアニストN先生。その独特の話し方や風貌、なにより圧倒的な知識量に一瞬で僕は引き込まれてしまった。(この先生はすごい人に違いない・・・)と21歳の青年前川健生はそう思ったのでした。

それからN先生を観察する日々が始まった(こういうことをするあたり僕自身変態である)
N先生はいつも杖をついている。
いつも大量の楽譜がつまった鞄(大変にぼろい)を持ち歩いている。
ぶつぶつと常に何か呪詛のようなものを唱えている。

不気味すぎて超おもしろい。

また、基本的に国立音大ではソルフェージュや和声の授業を担当していた。先生は学内のコンビニ(当時はAMPM)でよく買い物をするのだが、トロピカーナのフルーツジュースかジャスミンティーを好んで飲んでいた。それを一口飲むと、
「ハオオオオオオオ!」
と突然発声を開始したりするのだ!道ばたで!マジで!
しかも結構いい声だったりするのである。親しい友人がN先生の経歴に詳しかったのでいろいろ聞いてみた。どうやら芸大時代は声楽専攻であったことが判明。芸大時代に声楽、和声、オルガン、ソルフェージュ、ありとあらゆるジャンルを勉強し尽くした先生だったという話も聞かせてもらいますます先生に興味が出てきた。

いろんな友人に話を聞いてみたが、やはり大変高名な方らしい。特にソルフェージュ、和声の専門の先生の間では恐れられてるほどの存在らしいとも。当時私は国立音大声楽科の中でもド底辺の学生。おいそれと話しかける勇気がなかった…なんてことはなく、すぐに次の授業後から先生にラブコール!話しかけてみました。絶対この先生に弟子入りしよう、運命の先生に違いないのだと!

Kensho「N先生、ラインスドルフの演奏をさっそく図書館で借りてまいりました。マーラーはほとんど聞いたことなかったんですが、感激しました。」

N先生「ああ、それは大変結構です。ところで君、ビール好きかい?今度恵比寿で地ビールフェスティバルがあるんだけど、一緒に飲みにいかないかい?あとね池袋に最高に美味しいカメルーン料理のお店があって、ビールフェスティバルの後にそこに行って、そのあと…」

うおおお超気さくじゃねえかああああ!

ということで、数日後先生とその愉快な門下生たちと一緒に恵比寿のフェスティバルに参加。私は酒に大変弱いのですが、頑張って飲みました。べろべろに酔っぱらいながら門下生の会話を聞いていたのですが、哲学書やクラシックのハイレベル過ぎる会話…。せ、拙者ではとてもついて行けないぜよ…と思っていると突然
門下生1「やはり僕もですね、ハートマン軍曹のように…」
Hartman
kensho(こ、この門下はキューブリック映画フリーク揃いか!だったらいけるぜ!)
幼い頃にみた映画「フルメタル・ジャケット」が当時動画サイトで大流行していたので、突然会話に参加。クラシックの知識などまるで無い僕だったが、ハートマン軍曹の台詞を一言一句丸暗記していただけですっかり輪の中に溶け込めた。オタク趣味があって良かったなぁと心から思った瞬間であった。

恵比寿でのビアフェスティバルのあと、池袋のカメルーン料理のお店に移動。どうやらN門下の中でも秘密兵器のような最強の店らしい、1000円バイキングのカメルーン料理。生活感丸出しの、はっきり言って上級者向けすぎる店だったが、料理の味はバツグン。びっくりするぐらい美味しい。
N先生「ああ…なんて美味しいんだろう」
先生、ひげにソースついてます。ここでもたらふくビールを飲む先生。どれだけ飲むんだろう…

そんなこんなで、N先生門下への弟子入りの道。とりあえず、先生とその門下生による欲望まみれの企画に初参加。意外と敷居は低く、わりとスルッと受け入れてもらえた。先生に弟子にしてくださいとは言えなかった。

余談…3年ほど前、池袋のカメルーン料理屋に行こうとしたら、閉店していました。N先生との思い出のお店であり、初めて東京へ来て、コミュニティーの中に受け入れてもらえた記念の店。とても寂しかったですが1000円バイキングじゃ採算とれないよね(笑)寂しいけれど、それも含めてN先生との思い出なんだなぁと書きながら思いました。

続く。

 

リサイタルの準備

を開始したわけですが、まぁ現時点の予定プログラムは名曲揃い!
これは素敵な選曲ですと、知り合いの音楽学のMASANARI氏からの太鼓判つき。
ただ、歌いきれるのかどうなのか。「えっ!この曲やるの!?」なんて言われそうな曲もあるんですが、

僕にぴったりの曲だと思ってるんです!いや、ぴったりなんです。とりあえず、練習あるのみでしょうな。

あ、みなさん。チケットはkensho0605@maekawakensho.comにても受け付けております。


 

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カーサクラシカ
港区赤坂3丁目19-9 オレンジボックスビルB1

2016年1月10日(日)開場12:00 開演13:00
1ステージのみ(約5o分)お食事ラストオーダー15:00
ミュージックチャージ 4,000(税込み)お食事代別

30席のみのご案内です。

出演:
金澤亜希子(ピアノ)
コテツ(バス)
前川健生(テノール)

ご予約:Casa classica 03-3595-8577
東京オペラ03-3823-06621
info@tokyoopera.com

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